シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP今年の車生産1%増の58万台、MARii予想

経済

2020年3月5日

今年の車生産1%増の58万台、MARii予想

 貿易産業省傘下のマレーシア自動車・ロボティクス・IoT研究所(MARii)は3月3日、2020年の自動車生産台数が前年比1.1%増の57万7,000台、国内新車販売台数が0.9%増の61万台になるとの予想を発表した。
 
 MARiiは自動車部門における20年のさまざまな予想を発表。省エネ車(EEV)の普及率は前年の87.6%から90.0%に上昇するとした。部品輸出は3.6%増の160億リンギ(約4,106億円)に達するとみている。
 
 また自動車産業の20年の新規投資額は14億3,000万リンギ(約367億円)に上ると予想。うち10億リンギ(約257億円)は、先月21日に政府が発表した国家自動車政策(NAP)改訂版で育成方針が示された次世代移動サービス「MaaS(マース)」や、次世代自動車の試験・点検・認証などサービスに関するものになるとした。
 
 3日付各紙によると、MARiiは長期的な展望として、国内の自動車販売が向こう10年間に年平均9%で増加し、30年には122万台に達すると予想。試算に当たっては、RARiiが考案している使用済み自動車(ELV)に関する政策などを考慮した。MARiiのマダニ・サハリ最高経営責任者(CEO)はEVL政策案の詳細を示さなかったが、古い自動車から省エネ車に乗り換えた際に還付などが受けられるものとしている。
 
 なお過去には09年版のNAPでELV政策案が示され、15年以上使用している自動車について車両検査を毎年義務付けるとしたが、反発が強く、発表1週間で廃案となっている。当時は登録車両の14.5%に当たる120万台が使用10年以上の自動車だった。
 
 一方、MARiiは2日、新型コロナウイルス問題を受け、4月9〜12日にクアラルンプールで開催を予定していた自動車展示会「マレーシアオートショー2020」を7月2〜5日に延期すると発表している。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP今年の車生産1%増の58万台、MARii予想