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政治

2020年3月5日

ガーデンシティーから自然の中の都市へ、2030年目標

 シンガポールは都市空間における植物、緑をさらに増やし、10年後をめどに「ガーデン内の都市」から「自然の中の都市」への転換を図る。新たなビジョンとしてデスモンド・リー第2国家開発相が予算審議で表明した。
 
 国民の生活の質を上げるためで、極端な気象現象が増加し、都市化が進む中、動植物相を一段と豊かにする必要があるという。
 
 国立公園管理局が中心になって、◇自然公園ネットワークの拡大◇公園、庭園の自然回帰◇建築物における自然の回復◇緑道の拡充――を推進する。
 
 自然公園の面積は合計350ヘクタールで、30年までに200ヘクタール増やす。自然保護区を都市化や人間活動の影響から守るための緩衝地とする。
 
 自然公園を増やす。マングローブ、干潟がある北東部カティブ・ボンス地区を自然公園(面積(40ヘクタール)として整備する。
 
 庭園、公園面積を5年間で140ヘクタール増やす。水路、護岸はコンクリート使用をやめる。
 
 緑道は延べ115キロあり、30年までにさらに185キロを追加整備し、気温上昇の抑制に役立てる。公園間をつなぐ道路は延べ340キロあり、30年までに500キロにする。
 
 トゥアス工業団地やセレター航空宇宙団地など工業区の緑化推進では10万本の木を植える。すべての国民が家から徒歩10分以内に公園に行けるようになるという。

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