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政治

2020年3月5日

「ニューサンド」を開発へ、「ニューオイル」も

 環境・水資源省は廃棄物を再生し、建材や化学品原料として再利用する計画で、二酸化炭素排出の少ない循環経済への移行を目指す。
 
 一つは、一般廃棄物の燃焼で生じた、焼却炉の底部灰を原料にした砂「ニューサンド」で、商業ベースでの生産を図る。今年半ばまでに関係業界から情報を得るための情報要請入札を開始する。ニューサンドは道路への利用を計画しており、タナ・メラ・コースト・ロードでの道路工事に試験利用する。
 
 廃棄プラスチックを原料とする「ニューオイル」の生産も研究する。廃プラから生産できるのは熱分解油。タールの一種で、石油化学業で原料としての利用が可能だ。エイミー・コー上級閣外相(環境・水資源担当)によれば、経済開発庁(EDB)が産業界の協力を得て3~4年後をめどに試験プラントを建設する。
 
 原料確保のためシンガポール環境庁(NEA)は飲料容器について、2022年までにデポジット制度(商品の代金に容器の預かり金を上乗せし,返却した時に払い戻す制度)を導入する。
 
 また7月から、規制品をシンガポールに供給する業者、シンガポールで販売する小売業者は容器の量に関するデータを年1回報告することを義務付けられる。

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