シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP利用客減でホテルは一部のフロアを閉鎖、企業は年次総会を延期

経済

2020年2月28日

利用客減でホテルは一部のフロアを閉鎖、企業は年次総会を延期

新型コロナウイルスの感染の影響で外国人入国者が減少しており、ホテルの客室稼働率は30~60%程度まで落ち込んでいる。
 
このためホテルは一部フロアの閉鎖、サービス提供時間の短縮、休暇取得の義務付けなど経費削減に取り組んでいる。
 
 パークロイヤル・コレクション・マリーナ・ベイでは16フロアのうち6フロアの営業を休止した。
 
リム支配人によると、職員には年次休暇をとるよう、あるいは自発的に無給休暇を取るよう要請している。
 
 1日24時間体制だったルームサービスは午前7時~午後10時半に短縮した。入居しているレストランも営業時間を短縮した。
 
 ロイヤル・プラザ・オン・スコッツでは職員は年次休暇の3分の2を消化するよう命じられた。フィアット支配人は「5月以降は回復すると期待している」と述べた。また技術習得を支援する政府計画を活用し、余剰職員に訓練計画を受けさせる方針だ。
 
 12月が期末の上場企業は4月末までに定例株主総会を開催しなければならないが、多人数が集まる催しとなるため、シンガポール取引所(SGX)の監督部門、SGXレギュカンパニーは、6月末まで2カ月間の猶予を与える。
 
 当初は中国業務を持つ企業にのみ猶予を与えたが、多人数が集まる場への参加に懸念を持つ株主がいるとの意見が寄せられ、すべての上場企業に適用することを決めた。しかし年次報告の提出期限は4月末のまま変更しない。
 
 年次総会についてSGXは、ウェブキャストを利用した同時配信や事前の情報提供など、工夫を凝らすよう企業に求めた。

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