シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP所得格差が縮小、ジニ係数は01年以来の低水準に

経済

2020年2月21日

所得格差が縮小、ジニ係数は01年以来の低水準に

 所得格差が昨年は縮小した。シンガポール統計局の20日の発表によると、上位10%を除く所得層の昨年の世帯所得は3.5~5.6%増加したが、上位10%の世帯所得は0.4%増にとどまった。この結果、所得格差を示すジニ係数は0.452と前年の0.458を下回り、2001年以来の低水準になった。ジニ係数は0~1で表し、0に近いほど格差が少ないことを示す。
 
 低賃金労働者の賃上げを政府が奨励したこと、また賞与が報酬の多くを占める管理職の収入が景気減速の影響で伸び悩んだことが背景にある。昨年の経済成長率は0.7%と低かった。
 
 労働から得た世帯所得の中央値は世帯員1人当たり月2,925Sドル(約23万円)と、インフレを考慮した実質で4.3%の増加だった。これには配当・賃貸収入は含まれない。就労している者が1人以上いる世帯の世帯収入は月9,425Sドル(約75万円)だった。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP所得格差が縮小、ジニ係数は01年以来の低水準に