シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP予算:歳出は836億Sドルの拡大予算、赤字見込みは109億Sドル

政治

2020年2月20日

予算:歳出は836億Sドルの拡大予算、赤字見込みは109億Sドル

 新年度予算案の歳出見込みは前年度比7%増の836億Sドル(約6兆6,446億円)、歳入見込みは1.7%増の760億Sドル(約6兆369億円)で、プライマリーバランスは76億Sドル(約6,036億円)の赤字。これに国営投資会社とマレーシア金融管理庁(MAS)が上げた投資収入の政府拠出分(投資リターン)を加え、移転分を引いた収支は109億Sドル(約8,658億円)の赤字になる。国内総生産(GDP)比で2.1%。
 
 省別予算で最大は国防省で151億Sドル(約1兆1,994億円)。保健省が134億Sドル(約1兆641億円)で前年度より16%多い。次いで教育省の133億Sドル(約1兆561億円)。保健分野ではウッドランズ・ヘルス・キャンパス、シンガポール総合病院緊急医療棟が整備される。国家開発省、運輸省予算も増額された。
 
 歳入見込みのうち最高は法人所得税収で171億Sドル(約1兆3,579億円)。次いで個人所得税収の125億Sドル(約9,923億円)、GSTの113億Sドル(約8,970億円)と続く。
 
 新車購入権(COE)発行枠の縮小でCOE収入は26億Sドル(約2,064億円)、自動車税収は23億Sドル(約1,825億円)とそれぞれ9%、8%の減少を予想している。
 
 通常会計以外の収入では、国営投資会社とMASからの投資リターンとして186億Sドル(約1兆4,762億円)を見込んでいる。同国営2社とMASは外貨準備などを運用して上げた投資収入の50%を歳入に組み込んでいる。
 
 政府は今回予定している赤字分を、15年の総選挙後に政権を構築して以降、蓄積した剰余金から出す。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP予算:歳出は836億Sドルの拡大予算、赤字見込みは109億Sドル