2020年2月18日
農園大手FGVが酪農進出、牧場運営社を買収
アブラヤシ農園大手のFGVホールディングスは、酪農業に進出する。
国内で牧場運営と牛乳製造を手がけるレッドアグリ・ファームの株式60%を1,000万リンギ(約2億6,500万円)で取得すると2月14日に発表した。
レッドアグリは「ブライト・カウ」ブランドの乳製品などを製造。牛乳の日産能力は4,000リットルで、FGVは、2022年までに2万トンに引き上げる。
FGVのハリス・ファドジラ・ハッサン最高経営責任者(CEO)は、レッドアグリ買収は農業分野で多角化を目指す戦略の一環と説明。牛乳の生産増量分は食品メーカーなどに供給することが既に決まっているとした。
マレーシアの牛乳の年産能力は6,710万リットルで、需要の61%にしか達していない。年間で4,000万リットルを輸入しており、輸入額は39億リンギ(約1,034億円)に上っている。
ハッサンCEOは、レッドアグリ買収により酪農事業がFGVの中核事業の一つになるとコメント。ほかの中核事業にはパーム油のほか、飼料、コメ、パイナップル、バナナがあり、飼料については今年1月、前年同月比3.7倍の3,600トンが売れたとしている。
(提供:亜州ビジネスASEAN)