シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP首相が景気後退の可能性に言及、予算には企業・世帯支援を盛り込み

政治

2020年2月17日

首相が景気後退の可能性に言及、予算には企業・世帯支援を盛り込み

 リー・シェンロン首相は2月14日、チャンギ国際空港第3ターミナルを視察した際の会見で、新型コロナウイルス「COVID-19」が経済にもたらす影響は2003年の新型肺炎サーズ以上だとし、景気後退の可能性に言及した。
 
 リー氏は「域内経済は以前より密につながり合っており、中国の存在が大きくなっている。03年、シンガポールは5カ月間でサーズを根絶したが、今回は立ち直りにもっと時間がかかる」と述べた。
 
 中国便の一部取りやめでチャンギ空港でのフライト数は3割減少した。しかしリー氏は「国を閉じることはしない。シンガポールとしての活動を継続しなければならず、生活費を稼がなければならない」と述べた。
 
 ヘン・スイーキアット財務相(副首相)は18日、新年度予算案を国会に提出するが、16日、カラン消防署を訪問した際に収録したビデオメッセージで、国民の職を守るための賃金支援、企業の現金収支を助けるための税の割り戻し、賃料免除を予算に盛り込むと明らかにした。特に小売・外食業支援に力を入れる。

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