2020年2月11日
12月の鉱工業生産1%増に減速、製造業は伸び拡大
マレーシア統計局が2月7日発表した2019年12月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で1.3%上昇した。
上昇率は前月の2.1%から低下。鉱業(マイナス4.9%)がマイナスに転じたほか、電力(0.9%)の伸びが縮小した。
一方、製造業(3.4%)は前月の伸びを上回り、4カ月ぶりの高水準だった。
鉱業では天然ガス(マイナス3.4%)が前月のプラスからマイナスに転換。
原油(マイナス6.6%)は下げ幅が拡大した。
一方、製造業では7分野のうち4分野で伸びが加速。
自動車を含む輸送機器・その他(4.7%)や電機・電子製品(3.1%)などが前月の伸びを上回った。
一方、伸び率が最も高かった繊維・衣料・革製品・履物(4.9%)と木製品・家具・紙製品・印刷(4.9%)は、ともに減速した。
■製造業売上高5.2%増
統計局が同日発表した19年12月の製造業売上高は、前年同月比5.2%増の761億リンギ(約2兆129億円)だった。
分野別では、前月に落ち込んでいた石油・化学・ゴム・プラスチック(5.9%)が増加に転じ、全7分野がそろってプラス。
食品・飲料・たばこ(9.5%増)の伸びが最も大きく、これに繊維・衣料・皮革製品・履物(8.3%増)、輸送機器・その他(7.7%)と続いた。
製造業の従業員数は1.4%増の109万614人。
支払われた労賃は4.2%増の43億2,920万リンギ(1人当たり、3,970リンギ)だった。
(提供:亜州ビジネスASEAN)