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国際

2020年2月11日

複数国がシンガポールへの渡航自粛を呼び掛け、感染者は45人に

 シンガポールで新型コロナウイルスの感染者が増加し、政府が7日、警戒態勢を1段階引き上げたことで、複数の国が自国民にシンガポールへの渡航を控えるよう呼び掛けた。
 
 駐シンガポール・クウェート大使館は8日、シンガポールへの渡航を状況が沈静化するまで延期するよう国民に要請。シンガポールにいる国民には速やかな出国を求めた。9日にはカタール大使館もシンガポールへの不必要な渡航を回避するよう国民に呼び掛けた。
 
 イスラエルは渡航自粛を国民に求める国のリストにシンガポールを加えた。マレーシアのサラワク州は10日、シンガポールから帰国した住民に14日間の自主的隔離を義務付けた。
 
 英国は中国本土のほか、シンガポール、日本など感染者が発生した国・地域にいた者に対し、帰国後の14日間の自宅滞在を命令した。インドはシンガポール、タイから入国する旅行者の体温測定を強化した。
 
 シンガポール国内では、企業はサーモグラフィーを用い、玄関で社員の体温検査を開始しており、順番待ちの列が各所で見られた。サンテック・シティー、ラッフルズ・プレースでは入場待ちの長い列ができた。
 
 銀行、通信会社など社会機能に必須のサービスを提供する組織ではリスク回避のため作業場所、作業時間の分散も行われ、会議は通信アプリを利用している。
 
 国内の感染者は10日の時点で45人になった。うち1人は武漢から入国した、後に感染が判明した人の隔離にかかわった警備会社職員で、チンゲイパレードで警備に当たった。

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