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社会

2020年2月6日

新型ウイルスでさらに3人の国内感染、チャイナタウンの客足減る

 中国武漢を発生源とする新型コロナウイルスの国内感染が新たに確認された。通常であればシンガポール住民や観光客が多数訪れるチャイナタウンも5日は客足が遠のいた。
 
 新たに国内感染が確認されたのは、中国人旅行者の団体が買い物に訪れたヨン・タイ・ハン(永泰行)の女性従業員(28)のシンガポール国籍の夫(45)と6歳の息子、および中国人旅行者を店に案内したツアーガイドの夫の3人。この女性従業員とツアーガイドは1日前に感染が確認されていた。
 
 店を訪れたのは広州から来た20人の団体で、このうちの2人が新型ウイルスに感染していたことが判明している。シンガポール国内のほかの場所も訪れており、接触した者のうち1人が感染の疑いで隔離された。
 
 別に4人の新たな感染者も発表された。うち1人は1月21日に武漢から入国した中国籍の女性(42)で、一緒に行動していた母親は先に感染が確認されている。
 
 これで、シンガポールで確認された感染者は28人になった。中国以外で感染者が最も多いのは入国規制が緩い日本で、クルーズ船の乗客乗員10人を含め45人。
 
 春節の頃から人込みを避ける心理がシンガポール住民の間に広まっており、中国人旅行者が多数訪問するチャイナタウンの商店では客足が以前の半分程度に落ち込んだ。映画館も観客数が減った。
 
 国際会議、展示会の取りやめ、延期も相次いでおり、ホテル・レストラン向け見本市は3月から7月に延期された。

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