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経済

2020年1月30日

国営投資会社のGIC、ミャンマーのヨマ銀行に出資

 外貨準備高を運用しているシンガポール政府投資公社(GIC)はミャンマーの大手銀行、ヨマ銀行に出資し大株主になった。ミャンマーはバングラデシュに接する西部ラカイン州に住むベンガル系イスラム教徒(いわゆるロヒンジャ族)に対する人権侵害疑惑の問題で西側の企業は投資をためらっているが、有望市場であるためアジア、特に中国、日本、シンガポール企業は投資に意欲的だ。
 
 ヨマ銀行はシンガポール上場のヨマ・ストラテジック・ホールディングス傘下で、グループ総帥はサージ・パン氏。ファースト・ミャンマー・インベストメント(FMI)は姉妹企業。
 
 GICはヨマ銀総発行株式の20%を1,300億チャット(約96億円)で取得した。ノルウェーのノルファンドも10%の株式を取得した。すでに出資している世界銀行グループの国際金融公社(IFC)の出資比率は4%になる。
 
 ヨマ銀のディーン・クリーランド最高経営責任者(CEO)は「今回の出資で、ミャンマーで最大資本の銀行になる。多様な分野に投資しているGICの知見は重要だ」と語った。
 
 金融市場の開放で外国企業はミャンマーの銀行に最大30%の出資が認められる。GICはミャンマーでは、学校経営のILBCに6,000万米ドル(約65億円)出資している。
 
 ヨマの9月時点の総資産は2兆8,000億チャット(約2,081億円)、資本金は323億チャット(24億円)。

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