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経済

2020年1月29日

証取では中国関連銘柄が値下がり、観光業への影響も

 中国発の新型コロナウイルスの感染拡大は証券市場にも及び始め、シンガポール取引所(SGX)では28日、中国業務が主体の銘柄が値下がりした。観光面では、中国人が旅行者の多くを占めていたことから、ホテル、飲食施設に影響が出ることは確実だ。
 
 時価が1億Sドル(約80億円)超の、売上高に占める中国業務の割合が20%以上の45社のうち、36社の株価が下がった。10%超の値下がりだったのは、中国のショッピングモールを資産とする不動産投資信託(REIT)のSasseur、上海水族館、厦門アンダーウオーター・ワールドなどを運営するストラコの2社。
 
 中国は団体旅行の禁止を通達しており、シンガポールを訪れる中国人旅行客は減少することが確実で、航空会社、ホテル、飲食業への影響が予想される。
 
 DBS銀行の調査報告によると、2003年の新型肺炎(サーズ)の感染が深刻だった期間、シンガポール航空の搭乗率は50%を割り込み、四半期決算の営業収支は赤字だった。オーチャードなどショッピング街の客足も落ちた。

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