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社会

2020年1月27日

武漢ウイルスによる肺炎発症者は4人に、中国では3千人

 シンガポール保健省によると、中国湖北省武漢市を発生源とする新型コロナウイルスによる肺炎の発症者が4人になった。いずれも武漢から入国した中国人旅行者で、病院で治療を受けている。この4人と密接な接触のあった住民も隔離されている。
 
 一方、中国衛生当局は28日、同ウイルスによる肺炎の中国本土の発症者が2,7445人になり、死者は80人に上ったと発表した。
 
 発症者、死亡者数は発表のたびに急増している。感染が疑われるケースも急増しており、感染拡大の勢いを示している。
 
 シンガポールで最初に感染が確認されたのは66歳の中国人男性と37歳の息子で、シンガポール総合病院に入院している。
 
 連れとともに武漢から来た女性(53)は国立伝染病センターに収容されている。J8ホテルに滞在した。公共輸送機関を利用しオーチャード、マリーナ・ベイ・サンズ、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを訪れた。
 
 4人目は36歳の男性で、センカン総合病院に入院している。ビレッジ・ホテル・セントーサに宿泊し、ユニバーサルスタジオ、ビボシティーを訪れた。発症者4人と30分以上、接触した者は感染の疑いがあるため、隔離される。
 
 日本での報道によると、北海道大学研究チームは、武漢市内だけで肺炎患者数は5,500人に上る可能性が高いとの推計をまとめた。現地の診断、報告システムは不十分とみられることから、中国国外での患者数に着目。推計をまとめ欧州の医学誌に発表した。

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