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経済

2020年1月10日

ホテルも持続可能性を考慮、パークロイヤルが新装開業

 ホテルといえばボトルウオーター、石鹸容器などプラスチックごみを大量に出す施設とのイメージが強いが、パン・パシフィック・ホテルズ・グループは環境への取り組みを前面に押し出した「パークロイヤル・コレクション・マリーナベイ」の営業を再開した。
 
 パン・パシフィックはUOB銀行系のUOLグループの傘下。4,500万Sドル(約36億円)の事業費で旧マリーナ・マンダリンを改装した。
 
 高さ13メートルの森林を模した壁、ロビーには成長する木を配し、床は掃除ロボットを操作できるようカーペットをなくし木製にした。屋外にも緑を配し、エアコンの利用を減らす。
 
 パン・パシフィックのチョエ・ペンサム最高経営責任者(CEO)は「欧米人は環境保護への関心が高い。アジア人もそうなりつつある」と述べた。
 
 ホテルでは容器入り石鹸などを毎日替えるのが一般的だが、パン・パシフィックではボトルウオーターに替え、ろ過した水を提供し、容器入り石鹸などの使い捨てを好まない客の要望にも応じている。こうした持続可能性を配慮したホテルの需要は増加するという。
 
 土地価格上昇のためこの先、客室はますます狭くなる見通しで、ロビーが社交、コミュニティー構築の場として利用されるようになるとチョエ氏は予想している。

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