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社会

2020年1月7日

出産適齢期の既婚女性、夫との性行為頻度は希望以下

 結婚適齢期の既婚女性はストレス、疲れが原因で、自分が望むほど性行為をしておらず、これがシンガポールの低い出生率につながっているとの調査結果が発表された。
 
 この種の調査はシンガポールで初めて。調査を行ったのはシンガポール国立大学(NUS)付属リー・クアンユー公共政策学院のタン・ポーリン助教授で、出産適齢期の25歳から34歳の既婚女性657人に、14週間の期間中の性行為とそれに先立つ2週間に感じたストレス、疲れについて答えてもらった。
 
 25~29歳の女性では性行為は月平均3.7回、30~34歳の女性では平均2.6回だったが、この2倍の頻度で性行為を行いたいと思っているとの回答だった。
 
 14週間を通じ、性行為が全くなかった、と回答した夫婦は15%。性行為を持った夫婦のうち3カ月以内に妊娠した夫婦は4組に1組。タン氏によれば、月8回、性行為を持てば4組に2組は妊娠する可能性が考えられるという。
 
 調査対象となった女性の性行為の回数は、米国で行われたある調査の3分の1。シンガポールの夫婦は、仕事が休みの週末に性行為をする傾向が強い。
 
 ポー助教授は、激しい出世競争、生活費の重圧を要因として指摘。「ストレス、疲れの大きいシンガポールの生活スタイルは夫婦の健全な性生活と両立しない。期待かそれ以上の成果を仕事で上げなければ、というプレッシャーに対処するには、労働時間の短縮、フレックス労働制では不十分」と述べた。
 
 夫婦関係、性生活カウンセラーのマーサ・リー氏によれば、生活をシンプルにし、スケジュールを詰め込みすぎないことで、夫婦の時間を持つ余裕も生まれるという。

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