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経済

2020年1月6日

太陽光発電をさらに推進、HDB団地屋上などにソーラーパネル

 住宅開発庁(HDB)は12月30日、ソーラーパネルを団地屋上や政府敷地に設置するための入札を開始した。太陽光発電システムによる発電能力を、2030年をめどに現在の2倍にする計画で、4室のHDBフラット(住宅)13万5,000戸の電力需要を賄える量を生産する。
 
 同年の発電能力目標は540メガワットで、シンガポールの現在の電力需要の4%に相当する。年間32万4,000トンの二酸化炭素排出を削減できるという。
 
 今回の入札では1,154のHDBブロックと学校など政府所有地46カ所にソーラーパネルを設置する。落札者発表は2020年第3四半期で、パネル設置が完了するのは23年。
 
 これまでに2,060のHDBブロックにソーラーパネルが設置されており、2,500ブロックで工事が進行中だ。電力はエレベーター、照明、水のくみ上げなど共用施設に使われている。
 
 政府系企業も再生可能エネルギーの利用で、政府方針に従い率先姿勢を示している。ケッペル・ランドはハーバーフロントのオフィスビル「ケッペル・ベイ・タワー」の屋上にソーラーパネルを設置している。発電能力は年10万キロワット時。2020年1月には、テナントの事務所で消費する電力を含めビルで使用するすべての電力を太陽光発電で賄う。これはシンガポールの商業ビルで初めて。

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