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経済

2019年12月27日

廃棄物発電所の工事、三菱重工がハイフラックスから引き継ぎ

 経営難にある水処理大手のハイフラックスは、廃棄物発電事業「トゥアスワン」を継続させるため、提携相手である三菱重工業と契約更改を行ったと発表した。
 
 トゥアスワンは今年5月に完工の予定だった。工事は96%まで終わっているが、建設資金不足で停滞している。
 
 ハイフラックスは残りの設計・資材調達・建設契約を三菱重工に移転した。事業に対する権益比率はハイフラックスが75%、三菱重工が25%でこれまで通り。
 
 トゥアスワンはシンガポール6つ目の廃棄物発電所で、年間3,600トンのごみを焼却できる。今年から25年間、ごみ焼却・発電サービスを提供する契約をシンガポール環境庁(NEA)と交わしている。
 
 ハイフラックスは域内屈指の水処理企業だが、発電と海水淡水化を統合したプラント建設が裏目に出て、淡水化プラントの赤字を電力部門で賄うことができず、赤字が積み重なり、経営難に陥った。

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