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社会

2019年12月27日

ホテルやケーキ店、クリスマスに出る食品ごみの削減で工夫

 クリスマスなど祝祭の時は,売れ残った七面鳥やケーキが食品ごみになるのが常だったが、ホテルやケーキ店は様々な工夫を凝らしごみ削減に努めている。七面鳥持ち帰りサービスを提供している店では、注文数しか調理しないという予防的措置をとっている。
 
 グランド・ハイアットホテルでは無駄を最小限にするため、以前の実績をベースに七面鳥を用意しており、残った分はビュッフェに使用している。ストレーツキッチンとピート・プレースのビュッフェでは最後の45分間は店が用意した持ち帰り箱(10Sドル/約808円)での持ち帰りサービスを提供している。
 
 通常でも、食用可能な料理の残り物は貧しい人に提供し、食用にできない残飯は発酵させ堆肥化している。
 
 シンガポールは食料のほとんどを輸入しているため、食糧安保を意識するよう環境庁(NEA)は国民に求めており、食べ物の無駄に取り組む官民連携作業グループも設置された。
 
 シャングリラホテルではビュッフェの各料理の残りの重量を測るシステムを導入した。どの料理をどの程度追加すればよいかが判断でき、無駄を25%削減できたという。
 
 パン菓子のアントワネットは売れ残りのフルーツケーキはクリスマスが過ぎると無料で顧客に提供する。ベーカリーチェーンのパイン・ガーデンも売れ残りのパン、菓子は近隣住民と建設労働者に無料で配っている。

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