シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール海峡で海賊事件が急増、被害はわずか

社会

2019年12月27日

シンガポール海峡で海賊事件が急増、被害はわずか

 シンガポール南方沖のシンガポール海峡で19日以降、海賊の出没が増えている。クリスマスの25日深夜、シンガポール港に向かっていた英船籍のオイルタンカーに海賊6人が乗り込み、機関室に入ったが、異変に気付いた機関士が警報器を作動させたため、海賊は船尾から船を移り逃走した。
 
 海賊行為に対する域内沿岸国による協力協定の情報共有センターによると、犯人は逮捕されておらず、今後もシンガポール海峡で同様の海賊事件が発生する恐れがある。
 
 20日以降の海賊事件は6件。1月からの累計では30件になる。20日の事件は早朝で、パナマ船籍のばら積み貨物船に不審者がほかの船から入り込んだものの、いつの間にか姿をくらました。被害はなかった。
 
 同日夜、ナイフを持った海賊6人がインド船籍のタンカーに乗り移り、機関士から金製の鎖を強奪した。ほぼ同時刻にバングラデシュ船籍のばら積み貨物船にも武装した5人の海賊が機関室に侵入したが、警報が作動されたためエンジン、発電機部品をとって逃げた。
 
 23日未明にはパナマ船籍のタンカーとばら積み貨物船に海賊が入り込んだが、いずれも警報が作動されたため何もとらずに逃走した。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール海峡で海賊事件が急増、被害はわずか