シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPオーチャードテコ入れ、都市再開発庁が3ビルの所有者に再開発奨励

経済

2019年12月23日

オーチャードテコ入れ、都市再開発庁が3ビルの所有者に再開発奨励

 都市再開発庁(URA)がオーチャード再活性化のため、ミッドポイント・オーチャード、オーチャードOG、フェーバー・ハウスの3つのビルの所有者に再開発に向けた優遇措置を提案している。
 
 フェーバー・ハウスは不動産開発のUOLがほとんどの権益を保有。オーチャードOGはOGが所有している。ミッドポイント・オーチャードは所有者が60者ほどいる区分所有権の商業ビル。3ビルとも土地権利は自由保有権だ。
 
 URAがミッドポイント・オーチャードの所有者に送った文書によると、URAは同ビルをホテルかサービス住宅に改修することを許可する。ビルを取り壊し再開発する場合は通常より高い容積率のビル建設を認める。
 
 さらにオーチャードOGと共同で、あるいはオーチャードOGとフェーバー・ハウスと共同で、跡地で総合再開発事業を行うこともURAは提案した。優遇措置を提供する代償としてURAは、周辺のビルとの間に連絡橋と地下道を建設するよう求める。
 
 3つのビルの現在の容積率は5.6倍で、ミッドポイント・オーチャードとオーチャードOGが一緒に再開発する場合は6倍の容積率を、3つのビルをまとめて再開発する場合は8.4倍の容積率を認める。
 
 ミッドポイント・オーチャードは所有者の利害が微妙に絡むため、どのような提案を受けるにせよ所有者の同意取り付けが課題だ。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPオーチャードテコ入れ、都市再開発庁が3ビルの所有者に再開発奨励