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経済

2019年12月20日

金利収入減少で銀行、各種手数料を値上げ

 銀行が手数料の引き上げに動いている。低金利環境で金利収入の増加が見込めないためだ。大華銀行(UOB)は9月、最大手DBSグループ・ホールディングスは11月、融資関連手数料とクレジットカード手数料を値上げした。これに追随しOCBC銀行も近く、融資関連手数料(事務処理と個人向けスタンドバイクレジットの返済遅滞)とクレジッカード手数料(小口融資、外貨取引事務)を引き上げる。
 
 DBS、UOBとも融資・クレジットカード関連手数料収入は増加しており、DBSの第3四半期の融資関連手数料は前年同期比6%増の約1億Sドル(約80億円)。カード手数料は9%増の2億Sドル(約161億円)で、手数料収入では資産運用サービスに次ぐ稼ぎ頭だ。
 
 UOBの同期の融資関連手数料収入は13%増の1億5,200万Sドル(約122億円)、クレジットカード手数料は14%増の1億2,600万Sドル(約101億円)だった。
 
 OCBCは融資関連手数料、クレジットカード手数料収入ともわずかながら減少した。
 
 マレーシア系RHB証券のアナリストは、銀行の収入はこの先、金利以外の収入が柱になるとの予想を示した。

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