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経済

2019年12月19日

ショッピングモールが健闘、体験型ショップが鍵

 オンラインショッピングが実店舗の小売業者に与える脅威が言われて久しいが、オンラインでの買い物額は小売業販売額の6.1%(10月実績)にとどまっており、ショッピングモール経営者は新機軸で客を確保している。
 
 実店舗での販売が好調だったことは、不動産投資信託(REIT)12本の1~11月のリターンが平均23%と高かったことから見て取れる。最高はシンガポール最大のモール「ビボシティー」を所有するメープルツリー信託で、リターンは51%。ビボシティーの3月期の訪問客は5,520万人で、テナントの売り上げは計9億3,910万Sドル(約759億円)と過去最高だった。
 
 フナンは3年に及ぶ改修を終え営業を再開。自転車のままモール内に乗り込めるようにした。プロカメラマンが写真術を教えるニコンスクール、スイスのミシンメーカーによるワークショップがあり、体験型ショップを打ち出した。
 
 コンサルティングの米クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドによれば、小売業は体験型ショッピングを好む消費者と電子商取引の便利さを好む消費者という2つの流れになっており、豊富な品ぞろえと最高のショッピング体験を提供できる経営者が存在感を強めるという。
 
 9月の電子商取引プラットフォームでの買い物額は前年同月比23%増の2億4,260万Sドル(約196億円)だった。

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