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社会

2019年12月3日

新たな法定機関HTXが発足、社会・国を守る先端機器を開発

 
シンガポール内務省傘下の法定機関としてホームチーム科学技術庁(HTX)が12月2日、発足した。ホームチーム(警察、民間防衛隊、移民検問庁など社会、国を守り、犯罪を取り締まる内務省機関)が使用する機器を、先端技術を活用し開発する。
 
ノビーナ近くにある警察本部が所在地。当初職員数は1300人で、工学分野の優秀な人材をさらに集め、2000人体制にする。
 
発足式を主宰したリー・シェンロン首相によると、人材確保は容易ではないため、政府はここ数年、奨学金交付、高賃金提示、良好な就業環境の提供、また海外で働く技術分野の国民への帰国働き掛けなど人材確保に力を注いだ。また国民の生命、財産を守る仕事、との使命感を持てるようにしたという。
 
HTXは同日、犯罪対策に使う先端機器の一部を紹介した。デジタル機器のフォレンシック・キオスクでは、個人が所有する携帯パソコンやスマホから、画像、メッセージなどの情報を取り出すことができる。
 
人命救助のための蛇型ロボットは、人が入り込めないような瓦礫(がれき)の中を這うように進み、センサーで呼吸による炭酸ガスや尿を感知する。犬型ロボットは階段を上ることができ、熱感知カメラで人命救助に当たる。
 
ドローン操作ボックスではドローンの遠隔操作が可能で、飛行後は電池を自動的に交換する。対ドローン車両はレーダーでドローンの位置を突き止め、電波を妨害することができる。

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