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経済

2019年11月19日

10月の非石油地場輸出、12%の大幅減

 
 貿易推進機関のエンタープライズ・シンガポール(ESG)が発表した10月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除いた輸出)は134億Sドル(約1兆713億円)で、前年同月比12.3%の大幅減だった。減少は8ヵ月連続。
 
 電子機器輸出は16.4%の減少で、9月の減少幅(24.8%)よりは改善した。前月比では増加しており、民間エコノミストは最悪期を脱したとみている。通産省は第3四半期の国内総生産(GDP)統計(確定値)を11月21日に発表するが、メイバンク・キム・エン証券のエコノミストは、速報値(0.1%増)を上回る0.8%増を予想している。
 
 電子機器のうち集積回路、パソコン、通信機器輸出がそれぞれ、前年同月比17%、31%、16%減少した。電子機器以外の輸出は同11%の減少で、薬品、石油化学品、一次化学品の輸出がそれぞれ、36%、19%、47%減少した。前年同月の輸出が好調だったことの反動が大きいという。
 
 主要輸出先10市場のうち、台湾向け以外はすべて減少した。減少幅が大きかったのは、対日(39.5%)、対欧州連合(13%)、対米(10.5%)だった。石油貿易、再輸出を含めた総貿易は840億Sドル(約6兆7,158億円)で、前月より7億Sドル(約559億6,500万円)少なかった。

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