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経済

2019年11月19日

アルミのプレスメタルが隣国企業に出資、原料を確保

 
 アルミニウム製錬・押出製品最大手プレスメタル・ホールディングスは15日、インドネシアのアルミナ製錬業ビンタン・アルミナ・インドネシアの株式25%を取得することで合意したと発表した。長期での安定した原料確保が狙い。最大で年150万トンのアルミナを調達できる。
 
 新株を8023万米ドルで買い取り、2位株主となる。プレスメタルとビンタン側は今年5月末、株式売買について基本合意し、覚書を交わしていた。
 
 ビンタン・アルミナは現在、シンガポールに近いリアウ諸島州のガランバタンで年産能力100万トンのアルミナ工場を建設中。将来は200万トン規模に倍増させる計画もある。
 
 プレスメタルは生産能力の増強を進めている。今回の出資に伴うアルミナの調達と、今年初めに権益取得を発表した豪州アルミナ事業の分を合わせると、生産増強後に必要なアルミナの7〜8割を確保できることになった。
 
 生産能力の増強では、サラワク州ビントゥルのサマラジュ工業団地に3カ所目となるアルミニウム製錬所を建設する計画。同社全体の年産能力は32万トン増え、108万トンとなる。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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