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経済
金融

2019年11月18日

3Qの経済成長率4.4%に減速、一時免税措置の反動

 
 マレーシア中央銀行は11月15日、2019年第3四半期の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比で4.4%だったと発表した。前四半期の4.9%から減速し、18年第4四半期以降で最低となった。中銀は、比較対象となる18年第3四半期がタックスホリデー(18年6〜8月)に2カ月重なっており、その反動で成長率が鈍ったと説明。1〜9月の成長率は4.6%で想定内としており、個人消費も堅調なことから、今後も安定的な成長が見込めるとしている。
 
 第3四半期の成長率を産業別にみると、全ての産業で前四半期を下回った。最も伸びが高かったのはサービス業の5.9%だが、前四半期の6.1%から伸びが減速した。次いで高かったのはパーム油生産などの農業で3.7%。前四半期の4.2%から減速した。製造業は3.6%で、前四半期の4.3%から減速した。建設はマイナス1.5%で、前四半期のプラス0.5%からマイナスに転じた。鉱業はマイナス4.3%で、前四半期のプラス2.9%からマイナスとなった。
 
 成長率を支出別にみると、最も伸びが高かったのは個人消費で7.0%。ただ前四半期の7.8%から減速した。一方で政府支出は前四半期の0.3%から1.0%に加速。輸出はマイナス1.4%、輸入はマイナス3.3%だった。住宅投資や設備投資、公共投資などの総固定資本形成はマイナス3.7%だった。
 
 中銀は19年のGDP成長率が政府目標レンジの4.3〜4.8%に収まると予想。来年もこのペースで成長が続くとみている。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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