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経済

2019年11月1日

郵便のシングポスト、12月2日から料金改定

 
 郵便事業のシンガポール・ポスト(シングポスト)は12月2日から郵便料金を改定すると発表した。国内郵便はこれまで手紙と小包を普通郵便としてまとめて扱っていたのを、手紙と小包に分け、新たな料金体系を設ける。小包の規格は郵便箱に入る大きさに改めた。玄関口での引き渡しをなくすためだ。
 
 重量500グラム未満の手紙、印刷物は「基本的郵便物」との分類になる。料金は従来の普通郵便と変わらず、30セント~1.7Sドル(約24~135円)。重量501グラム~2キロの郵便物は「基本的小包」と「追跡サービス付き小包」の2種で、大きさは最大324×229×65ミリメートル。料金は基本的小荷物が90セント~3.5Sドル(約72~279円)、追跡サービス付きが3.2~4.8Sドル(約255~382円)。小包は2種とも郵便箱へ投入し、玄関口での引き渡しは行わない。
 
 現行制度でも郵便箱への投入が原則だが、小包が投入口より大きい、あるいは郵便箱が満杯といった場合、郵便配達人は受取人に直接手渡す方法をとっている。海外から郵便サービスを利用し送られてくる小包も、新規格以内の大きさでなければならない。規格外の大きさの小包は郵便局留めになるため、受取人は郵便局に出向く必要がある。
 
 国際郵便料金もシングポストは引き上げる。はがき、手紙、印刷物の料金は、マレーシアとブルネイ向けが20セント(約16円)、そのほかの国向けが10セント(約8円)、引き上げる。書留料金も2.5Sドルから3.6Sドル(約199~287円)へ引き上げる。
 
 電子商取引の荷物扱いが増加し、郵便配達人の負担が増えた結果、サービスが低下したためシングポストは政府から罰金を言い渡された。専門家は、普通郵便と小包の分離を歓迎している。

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