シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP上半期の観光市場、入国者は増加も収入は減少

経済

2019年11月1日

上半期の観光市場、入国者は増加も収入は減少

 
 シンガポールに上半期に入国した外国人旅行者は前年同期より増加したが、観光収入は減少した。宿泊にあまり費用をかけない傾向が強まっている。
 
 シンガポール政府観光局(STB)によると、同期間の外国人入国者は1.3%増の930万人だったが、観光収入は3%減の131億Sドル(1兆426億円)だった。支出が減少したのは宿泊(13%減)、外食(5%減)、物見・娯楽・賭博(2%減)だった。一方、ショッピング支出は28億Sドル(約2,229億円)で2%増だった。その他の経費(シンガポールを拠点とする航空会社への運賃支払い、国内交通費、医療観光費)は1%増の37億Sドル(約2,945億円)。
 
 入国者数、観光支出が多かったのは中国、インドネシア、インド。米国からの旅行者は10%増の約36万人、支出は11%増の約4億Sドル(約318億円)と増加率が最大だった。消費支出のうち、宿泊費の割合が最も高かったのは米国人、買い物の割合が高かったのは中国人、外食の割合が高かったのはフィリピン人。
 
 格安ホテルや友人、親類の家に宿泊する入国者が増加した。平均滞在日数は減少傾向にあり、STBは日帰りの旅客が宿泊するよう工夫を凝らす。

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