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経済

2019年9月30日

ネスレが工場拡張、「ミロ」生産で世界最大規模に

 
 食品・飲料メーカー大手のスイス系ネスレ・マレーシアは9月25日、拡張を進めていたヌグリスンビラン州チェンボンの工場を開所したと発表した。9000万リンギ(約23億円)を投じ、生産能力を30%引き上げた。これにより麦芽飲料「ミロ」の生産工場としては世界最大規模となった。
  
 チェンボン工場は1993年に稼働を開始。25日付マレーメールによれば、敷地面積は約17万4000平方メートルで、年産能力は10万8000トン。製品は国内に出荷するほか、中国やシンガポール、タイ、ケニア、ジャマイカなど20カ国以上に輸出する。ネスレはマレーシアに6工場を設けており、従業員数はチェンボン工場が最も多い。
 
 ネスレ・マレーシアのジュアン・アラノルス最高経営責任者(CEO)は開所式典で、「マレーシア経済の可能性を強く確信しており、ここに世界最大のミロ工場を設置することを決めた」と話した。ネスレにとりマレーシアは市場として重要であると同時に、重要な生産ハブであるとの考えを示した。なおマレーシアでは1日に900万杯のミロが消費されており、これらは全てチェンボン工場で生産しているという。
 
 ネスレは現在189カ国に展開しており、従業員は32万8000人に上る。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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