8月のインフレ率1.5％、前月からやや加速

 
　マレーシア統計局は25日、2019年8月の消費者物価指数（CPI）が121.8（2010年＝100）となり、前年同月から1.5％上昇したと発表した。上昇率は前月を0.1ポイント上回り、6月と同水準。生鮮食品と政府による価格統制品を除くコア指数は、前月から横ばいの2.0％だった。
 
　CPI上昇率は3〜5月に3カ月連続で0.2％だったが、6〜8月は1.4〜1.5％に加速。18年6〜8月にタックスホリデーで物価の上昇が抑えられていたため、反動で高い伸びとなった。
 
　8月は12品目のうち、前月と同じ10品目でプラス。上昇率は家具・家庭用品（3.2％）が最も高く、これに食品・非アルコール飲料（2.6％）が続いた。マイナスだったのは運輸（マイナス2.1％）と衣類・履物（マイナス1.1％）で、下げ幅は運輸で前月から拡大したものの、衣類・履物は横ばいだった。
 
　CPIは前月比で0.2％上昇。12品目のうち7品目がプラスだった。最も伸びが高かったのは住居・水道光熱費などの0.5％。4品目が横ばいで、マイナスは運輸（マイナス0.1％）だけだった。
 
　19年1〜8月のCPI上昇率は前年同期比で0.5％。最も伸びが高かったのは住居・水道光熱費の1.9％、最も下げたのは運輸のマイナス3.6％だった。
 
（提供：亜州ビジネスASEAN）