シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPテマセク保有銘柄で利益率トップはDBS、3年で88%

経済
金融

2019年9月25日

テマセク保有銘柄で利益率トップはDBS、3年で88%

 
 国営投資会社テマセク・ホールディングスが主要株主、大株主として出資するシンガポール取引所(SGX)上場銘柄で、過去3年間のリターンが極めて高かったのはDBSグループ・ホールディングス、兵器のSTエンジニアリング、ケッペルだった。
 
 投資信託では、メープルツリー・ロジスティクス・トラスト(MLT)、メープルツリー・インダストリアル・トラスト(MIT)、メープルツリー・コマーシャル・トラスト(MCT)の3つで、3年間の平均リターンは75.6%という高さだった。
 
 テマセクが出資するSGX上場15社の平均リターンは6.1%。過去5年間の平均ではマイナス0.2%だが、10年の平均では82.6%になる。投資信託10本の過去3年間のリターンは42.2%。過去5年では67.4%、10年では82.7%になる。
 
 テマセクが出資する、投資信託を含む同25社の時価は合計2,600億Sドル(約20兆2,904億円)。テマセクの投資運用残高(3,130億Sドル:約24兆4,265億円)に占めるシンガポール資産の割合は26%。
 
 通常銘柄のうち、過去3年間のリターンでトップはDBSの88.5%。次いでSTエンジニアリングの33.6%、ケッペルの27.9%。投資信託のリターンはMLTが84.2%、MITが71.9%、MCTが70.8%。以下10位まで投資信託が占めた。リターンは61~34.7%。
 
 昨年7月以降、投資環境が厳しくなっていることから、テマセクは投資を控え、資産処分を強化している。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPテマセク保有銘柄で利益率トップはDBS、3年で88%