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経済

2019年8月28日

香港投資家のシンガポール商業不動産投資が増加

 
 香港の投資家がシンガポールの商業不動産への投資を増やしている。不動産サービス業クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドによると、上半期の香港の投資家による対外不動産投資は52億米ドルで、うちシンガポールへの投資が14億米ドル(19億4,000万Sドル)と25%を占め、最大の投資先市場になった。シンガポールが安全な資金逃避先とますますみなされるようになっているようだ。
 
 クッシュマンのリー調査部長(アジア担当)によると、香港の投資家はしばらく前からシンガポールの商業不動産への投資を増やしていたが、最近の香港の政治情勢をきっかけに、不動産購入に意欲を持ち始めている富裕層が増加している。
 
 主な取引は、ガウ・キャピタル・パートナーズによるオフィスビル「ロビンソン77」の購入(約7億Sドル)、ガウ・キャピタルと独アリアンツの合弁による複合ビル「デュオ」購入(15億8,000万Sドル)など。小売り施設ではCLSAキャピタルと三菱地所の合弁によるチャイナ・ポイント買収(約5億Sドル)がある。
 
 香港からの投資2位市場はアメリカで12億米ドルが投じられた。3位は英国で9億米ドル、次いで日本の8億5,000万米ドルだった。

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