シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPMRTの運行が改善、遅延最少は東北線

経済

2019年8月6日

MRTの運行が改善、遅延最少は東北線

 
 上半期のシンガポールMRT(地下鉄・高架鉄道)の運行が改善した。最も好成績だったのは東北線で、遅延がなかった走行距離は414万キロメートルと、第1四半期の2倍で、過去最長を更新した。同線はSBSトランジットが運営している。
 
 MRT全体では、遅延がなかった走行距離は95万5,000キロで、第1四半期の78万6,000キロ、昨年通年の69万キロを上回った。信頼度は香港、台北の都市鉄道並み。運輸省は2020年には100万キロの達成を目指している。
 
 東北線に次いで優れた成績だったのはSMRTが運営する、シンガポール最初の地下鉄である南北線で、遅延なしの走行距離は144万キロ。最も新しいダウンタウン線(SBSが運営)は115万キロだった。東西線は69万3,000キロ、サークル線は60万6,000キロ。
 
 遅れが30分以上のインシデントもMRT全体で第1四半期の5件に対し第2四半期は3件に減少した。昨年通年は20件だった。MRT運営業者は赤字のため政府が契約に基づき補助を行っている。このためコー・ブンワン運輸相は運賃引き上げが必要との認識を示している。
 
 MRT運営では、鉄道施設は政府が所有し、運営会社(SMRTとSBSトランジット)が施設を借りて運営する仕組みを採用しており、収入不足の場合は政府が補てんする。

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