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経済
金融

2019年5月15日

ATMに代わる現金引き出しポイント、ソーキャッシュが展開

 
 コンビニエンスストアなど商店を、ATM(現金自動預け払い機)の代わりに利用するサービスを提供しているスタートアップのソーキャッシュがインドネシア・バリ島進出を計画しており、そのための資金調達に乗り出す。リゾートホテルで客が現金を引き出せるようにする。
 
 創業者で、DBSなど3つの銀行で就業経験のあるハリ・シバン氏によると、ATMの維持、現金輸送、計算など現金を流通させるためシンガポールの銀行は年2億米ドル(約218億9,200万円)を支出している。商店をATM代わりに活用することで、銀行は経費を削減できるという。
 
 利用方法は、ユーザーはソーキャッシュのアプリを起動し、引き出したい額を入力し、セブンイレブンなど引き出しに利用したい店舗を選択する。店でユーザーはアプリを使いQRコードを読み取り、レジ係から現金を受け取る。
 
 ユーザーの銀行口座からこの額が引き落とされ、店の口座には振り込みが行われる。店はソーキャッシュから手数料を受け取る。店は売り上げを銀行支店に持参し預ける必要もなくなる。銀行はソーキャッシュに取引手数料とプラトフォーム利用料を支払う。
 
 現在、ソーキャッシュのサービスを利用しているのはDBS、POSB、スタンダード・チャータード銀行、中国工商銀行。1,300店でサービスが利用できる。

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