2019年4月23日
5G技術、3年以内に実用化=首相
マハティール首相は4月中旬、行政首都プトラジャヤで行われた第5世代(5G)モバイルネットワーク関連の展示会で、3年以内に5G技術を実用化する方針を明らかにした。製造業の生産性向上にとりわけ貢献すると期待を示し、労働者の所得向上や格差縮小、さらには付加価値の高い事業分野の投資増加につながると話した。マレーシアン・リザーブなどが19日付で伝えた。
5Gは大容量、高速、低遅延が期待できる新世代のネットワーク。首相は、これを土台として「第4の産業革命(インダストリー4.0)」を実現させることで、国内総生産(GDP)の22%をもたらしている製造業の生産性が特に向上すると期待を示した。労働者の所得を向上させるとともに、5G通信基盤を整えることで、航空や化学、機械、医薬品、電気・電子など付加価値が高い分野の投資が見込めるとした。
国内での5Gサービスは、今月初めからサイバージャヤとプトラジャヤで試験運用が開始。マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)の支援のもと、半年をめどに、とりわけサイバーセキュリティーに重点を置いて試験を行っている。
(提供:亜州ビジネスASEAN)