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金融

2019年3月21日

スタンダード・チャータード銀、シンガポール法人の資本強化

 
 スタンダード・チャータード銀行は、シンガポール法人のスタンダード・チャータード銀行(シンガポール)に対し25億米ドル(約2,783億円)を普通株式等Tier1(CET1)として注入する。業務再編の一環だ。
 
 注入後のグループ全体のCET1比率は11%超を維持する。CET1比率はバーゼル3において、質・量の向上を求める新たな自己資本比率規制として導入された指標。普通株式等Tier1をリスク資産で除した比率で、4.5%以上の維持が求められている。
 
 再編後、シンガポール法人は商業銀行業務、法人・機関投資家向け業務、プライベートバンキング業務を行う。現在は小口業務が中心だ。
 
 再編により業務における複雑さ、煩雑さを減らし作業効率を上げる。これにより顧客サービスのレベルが下がることはないという。
 
 スタンチャートは2013年、シンガポール支店をシンガポール法人に格上げし、小口業務とビジネス向け銀行業務を移管した。シンガポール業務はスタンチャート連結決算への収益貢献度でグループ2位。

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