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政治

2019年3月1日

法治指数で昨年と同じ13位、治安の項目では最高の評価

 
 法の支配の推進を目的とする米国の非営利団体「ワールド・ジャスティス・プロジェクト(WJP・本部ワシントンDC)」は、「法執行」、「裁判所の利用しやすさ」、「政府の開放度」などを評価する、今年度の法の支配(法治)ランキングを発表。シンガポールは昨年度同じ13位で、日本(15位)、香港(16位)、韓国(18位)を上回った。
 
 調査対象は前年の113ヵ国・地域より多い126カ国・地域。毎日の生活で法の支配がどのように行われているかについて、12万世帯と3,800人の専門家から意見を聞いた。
 
 総合1位~3位はデンマーク、ノルウェー、フィンランド。最下位グループは、コンゴ民主共和国、カンボジア、ベネズエラだった。
 
 東アジア・太平洋地域だけのランキングでは、シンガポールはニュージーランド、豪州に次ぐ3位。汚職のなさ、法執行、裁判所の利用しやすさの各項目では域内トップだった。 
 
 全体のランキングで、シンガポールは犯罪対策や政治不安の有無を見る「秩序・治安」で世界最高の評価を得た。政府権力に対する制約、基本的権利、開かれた政府の項目では順位はそれぞれ、27位、30位、25位と評価はやや低かった。
 
 政府権力に対する制約は61カ国で低下しており、WJPは、専制主義の台頭を示唆するものと指摘している。

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