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政治

2019年3月4日

F35戦闘機を米国から購入へ、手頃な価格になったため

 
 ン・エンヘン国防相は1日の予算案審議で、米国からF35戦闘機を購入すると明らかにした。4機を確定注文とし、8機をオプション契約で購入する。
 
 ン氏は、F35は世界で最先端の戦闘機とされているが、米軍やほかの10カ国からの注文が順調で、価格が下がっているため、購入の好機と判断したと説明した。
 
 価格は1機9,000万~1億1,500万米ドル(100~128億6,800万円)。シンガポールが先に購入したF-15SGsとほとんど変わらず、保守経費も含めた総費用も同様だという。
 
 米政府および同国国防総省はシンガポールへの売却に同意しており、米議会の承認を経て取引が成立する。
 
 ン氏は出生率の低下で将来的に軍人不足が予想されるため、それに見合った国軍(SAF)を構築すると表明した。対空装備を持つコルベット艦を2030年までに、無人のドローン、海上機を配備できる多目的戦艦に替える。装甲車も次世代型にする。
 
 サイバー面の防御を強化するため、国防サイバー機関の下部組織として国防サイバーセキュリティーセンターとインシデント対応チームを設立した。
 
 マレーシアとの領海をめぐるあつれきに触れた中でン氏は、国防省として外交努力を続けるが、他国がシンガポールの権利を無視した場合、権利を守ることができるよう、強固な国軍を維持すると述べた。

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