中小企業支援計画を統合、申請が容易に

政府は中小企業に対する支援計画を統合し、申請をこれまでより容易にする。複数の支援計画は実施期間を延長する。

ヘン財務相によると、貿易、海外進出奨励機関のエンタープライズ・シンガポールが提供している複数の助成計画を10月から「エンタープライズ・ファイナンシング・スキーム」に一本化し、貿易、運転資本、固定資産、起業、合併・買収、プロジェクト融資を対象にする。このうち運転資本融資計画は21年まで延長する。

企業が当局と接触する際、1カ所で済ませられるようにするためのポータルサイトを開設。まず食品業界用ポータルサイトを7～9月期に立ち上げる。登記して5年未満の企業に対する融資では、政府保証の割合を50～70％に引き上げる。成長の可能性がある中小企業への支援では、民間による投資に対し政府が同額を投資するプログラムとして、3つ目のコインベストメント基金1億ドル(約82億円）を設定する。

また、企業によるデジタル化、オートメ化を後押しするオートメーション・サポートプログラムを21年まで延長する。業界団体、会議所への支援も強化。ビジネス社会への貢献に意欲のある団体と5カ年計画を政府は共同でまとめる。

ワークフェアの支給対象を拡大

低所得の労働者を賃金面から支援するワークフェア所得サプリメント計画では、受給対象の労働者の賃金上限を月2,000～2,300ドル（約16万3,000～18万7,480円）に引き上げる。支給額は最高400ドル（約32,600円）。来年1月末までに施行する。44万人のシンガポール人が恩恵を受ける。