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経済

2019年2月17日

昨年の固定資産投資は109億ドル、今年も同程度を予想

シンガポール経済開発庁(EDB)は2月14日、昨年の固定資産投資(約定額)は前年の94億Sドル(約7,645億円)を上回る109億Sドル(約8,865億円)だったと発表した。すべて実施された場合、1万7,400人の雇用創出になるという。今年の固定資産投資は80億~100億Sドル(約6,506億円~約8,133億円)を予想している。

 

米中貿易戦争が原因で複数件の投資計画が延期されたが、ベー・スワンジン長官は「無期限延期ではない。これらのプロジェクトに対する需要は存在する」と、いずれ実施されるとの見解を示した。

 

米中貿易摩擦の影響で、生産から配送までのサプライチェーンがさらに多様化した場合、東南アジア域内とシンガポールが利益を享受するという。

 

昨年の固定資産投資のうち、電子部門への投資が30億9,000万Sドル(約2,513億円)で最高。情報通信・メディア部門への投資が20億Sドル(約1,627億円)、研究開発(R&D)投資が15億8,000万Sドル(約1,285億円)、エンジニアリング・環境サービスが14億9,000万Sドル(約1,212億円)だった。

 

資金出所国は米国、欧州、シンガポールで、それぞれ全体の50.3%、22.4%、15.8%を占めた。

 

EDBは大企業がベンチャービジネスに乗り出すのを支援する部門、ニュー・ベンチャーズの活動を強化する。戦略的アドバイスを提供し、有望な提携相手あるいは潜在的顧客を紹介し、またEDB自体がこうしたビジネスに投資する。

 

腎結石を衝撃波で破壊する技術の別の用途の開発に取り組んでいる医療機器のアキュロン・メドテックがニュー・ベンチャーズの支援を受けている。

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