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政治

2018年12月26日

地下インフラ基本計画を発表へ、数カ所で試験実施

シンガポール都市再開発庁(URA)は来年、地下インフラマスタープラン(基本計画)を発表する。人口増を想定し、公益施設、運輸システム、貯蔵・保管施設、工業施設を地下に移し、地表面を住宅、オフィス、地域社会活動、緑化に有効利用する。居住空間としての地上の快適さを高める。

 

URAのラー・センアン・グループリーダーによれば、基本計画では複数の地域を試験地に選び、データセンター、公益施設、バス車庫、倉庫、貯水池を地下に移す。下水道は超深度地下に設置する。

 

URAから地下利用の都市比較を依頼されたコンサルタントのアルップによると、シンガポールの地下鉄の密度は東京とほとんど変わらず、都市鉄道180キロのうち半分は地下にある。高速道路網の10%は地下だ。

 

シンガポールが地下開発に熱心なのは天候も関係している。アルップによると、気温上昇や増加する豪雨を住民は避けたいと思っている。また公益設備は地表では劣化が早い。
政府は地下開発のため2015年、民間所有地の地下を政府が購入できるよう法改定を行った。基本計画作りでは3次元技術を利用し、立体図を作成する。URAのラー氏は「地下は資産であり、それを利用しない手はない」と語った。

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