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社会

2018年10月24日

公共輸送料金の「値ごろ感」、シンガポールは2位、東京は最下位

南洋理工大学(NTU)は公共輸送審議会(PTC)の委託を受け、主要12都市における公共輸送機関の料金の手頃感を比較調査した。シンガポールはサンフランシスコに次ぐ2位だった。

 

所得層を5分し、下から2つ目の20%の所得層にとっての輸送機関の値ごろ感(2016年実績)を調査した。この所得層が最も公共輸送機関を利用するという。

 

調査では年間可処分所得を公共輸送機関の利用に費やした額で割り、指数として算出した。シンガポールの指数は4.8で、可処分所得の4.8%を公共輸送機関の利用に費やした、ということを意味する。

 

サンフランシスコにおける輸送機関への支出は3,519Sドル(約28万7,000円)とシンガポールの2,750Sドル(約22万4,000円)を上回ったが、可処分所得が8万5,507Sドル(約700万円)と多い。シンガポールは5万7,802Sドル。(約470万円)

 

指数3位以下は、台北、香港、北京、ニューヨーク、パリ、シドニー、トロント、ソウル、ロンドンで、最下位は東京。

 

東京の輸送機関支出は5,913Sドル(約48万2,000円)で12都市中、最も多く、可処分所得は3万6,559Sドル(約300万円)で、下から4番目。所得が東京以下は、ロンドン、北京、ソウル。

 

乗客が払った料金(乗車キロメートル当たり)はシンガポールが11セント(約9円)と最も少ない。調査報告の執筆者は、「運営経費の上昇を考慮すれば、持続可能か疑問が生じる」とした。

 

コー・ブンワン運輸相は予算案の審議で、輸送機関の質維持には資金が必要で、あまりに低い料金は望ましくないとの認識を示していた。

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