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経済

2018年9月13日

シンガポール生鮮鶏肉13社、価格カルテルで巨額の罰金

独占禁止法違反を取り締まるシンガポール競争・消費者委員会(CCCS)は9月12日、生鮮鶏肉の卸売業者13社を価格カルテルの罪で摘発し、計2,690万Sドル(約21億7,800万円)の罰金を科したと発表した。単一の事件では過去最高額の罰金。

 

違反した業者はいずれもシンガポール家きん卸売商協会の会員。マレーシアの養鶏場から生きた鶏を輸入し、と殺し、生鮮肉としてスーパーマーケットやレストランに卸している。違反した13社の年商合計は5億Sドル(約405億円)で、生鮮鶏肉卸しのシェアは90%。

 

罰金額はそれぞれ70万~114万Sドル(約5,670万~9,233万円)で、各社の売上高、違反行為の期間、深刻さを考慮し決めたという。

 

CCCSは2015年3月、通報を受け調査を開始。少なくとも07年9月から14年8月まで、卸売業者は価格協定を結び、客の取り合いをしないことでも合意した。

 

CCCSは16年8月に競争法違反の仮決定を下し、業者側に釈明の機会を与えた。この間、業者側からカルテルに関する情報がCCCSに提供された。

 

こうした手続きを経てCCCSは法違反があったことを通知。罰金を命令した。鶏肉はシンガポールで最も消費量の多い食肉。

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