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経済

2018年9月5日

シンガポール国立大学が卒業生の創業を後押し、研究成果を商業化

シンガポール国立大学(NUS)は9月4日、卒業生が事業を起こすのを資金、施設、経営面から後押しする「卒業生研究イノベーション・プログラム(Grip)」に着手すると発表した。この先5年間で2,500万Sドル(約20億2,000万円)の資金を用意し、最多250社の誕生を目指す。

 

計画に参加できるのは、学部卒業生、博士号を取得した特別研究員、研究スタッフ。同日、ヘン・スイーキアット財務相を招き開所した建物「イノベーション4.0」がプログラムの拠点。

 

有望と認定された卒業生は創業のための3カ月間の集中コースを受講し、スタートアップの実績がある起業家と作業を共にしながら、顧客ニーズのとらえ方やマーケティングを学ぶ。

 

ヘン氏によれば、同プログラムは「NUS研究室の研究成果を市場にもたらすもの。次世代技術を国内、世界市場にもたらすもの」で、研究者とイノベーターが同じ建物で先端技術業務に携わることで、相乗効果を期待している。

 

今月、創業のためのアイデア募集を開始し、3~6カ月かけ選考する。選考パネルの審査を通過した者・チームが5万Sドル(約400万円)の出資をGripから受ける。

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