2018年6月28日
シンガポール、国有地売却入札、5年ぶりにホテル用地を放出
シンガポール政府は国有地売却で5年ぶりにホテル開発用地を放出する。シンガポールを訪問する外国人客が増加しており、接客業の見通しが明るいためだ。
都市再開発庁(URA)は6月27日、下半期に放出する国有地のリストを発表した。入札を確定的に実施する区画のリストと、最低落札価格以上で購入希望者がいた場合、入札を実施するリザーブリストの2種。
確定リストのうち1区画はラッフルズ・プレースに近いクラブ・ストリートの土地で、ホテル開発用の指定だ。リザーブリストの1区画はマリーナ・ビューの土地で、ホテルを含め柔軟な開発が可能な「ホワイト」区画。両区画合わせ、930の客室建設が可能だ。
昨年の外国人入国者数は前年比6%増の1,740万人で、不動産サービスのコリアーズ・インターナショナルは「観光業の見通しは明るく、ホテル業者は同用地取得に意欲を示すと思われる」とコメントした。
確定リスト、リザーブリストの合計で、住宅は計8,040戸、商業施設は12万4,200平方メートルの開発が可能だ。住宅用地は上半期と同水準。上半期の放出では、確定リストで2,777戸、リザーブリストで5,270戸の開発が可能だ。