2018年6月12日
金委員長一行の滞在費はシンガポール持ち、観光名所をサプライズ訪問
初の米朝首脳会談のためシンガポール入りした朝鮮民主主義人民共和国の金正恩国務委員長は会談を翌日に控えた6月11日夜9時過ぎ、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、マリーナ・ベイ・サンズ(MBS)などを突如訪問した。
金委員長には、妹の金与正氏、シンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相、オン・イエクン教育相らが同行。金委員長はビビアン外相の撮影するセルフィーに笑顔で収まった。宿泊先のセント・リージス・ホテルには11時20分に戻った。
ビビアン外相はBBCとの会見で、金委員長一行の滞在費はシンガポールが負担すると述べた。サミット予算の2,000万Sドル(約16億5,000万円)に含めてあるという。ビビアン氏は「彼らへのわれわれのもてなしだ。サミットのあるなしにかかわらず、金委員長はシンガポール訪問を望んでいた」と語った。
6月12日、両首脳はセントーサ島のカペラ・ホテルで午前9時過ぎから40分、通訳のみ同席する1対1の会談に臨んだ。トランプ大統領は会談を終え部屋を出てくる際、記者団に会談は「大変良かった」と語った。
この後、両首脳は関係閣僚も出席する拡大会議に出席。昼過ぎからはワーキングランチが催された。
中央日報によると、トランプ大統領と金正恩委員長は会談後、共同声明に署名した。両首脳は▽米朝関係の正常化▽韓半島(朝鮮半島)の平和体制保障▽韓半島の完全な非核化--など4項目に合意した。