米朝首脳がシンガポール入り、世界が注目の会談は12日午前9時から

米朝首脳会談のため両国首脳が10日、シンガポール入りした。12日午前9時から、セントーサ島のカペラ・ホテルで歴史的会談を行う。

朝鮮民主主義人民共和国の金正恩国務委員長は中国のフラッグ・キャリアー、中国国際航空でチャンギ空港に午後2時35分に到着。逗留先のセント・リージス・ホテルからイスタナ（首相府・大統領府所在地）に向かい、リー・シェンロン首相と会談した。

米国のトランプ大統領は午後8時25分、カナダでのG7（主要7カ国）会議を途中で切り上げ、専用機でパヤレバ空港に到着した。滞在先はシャングリラ・ホテル。リー首相には11日に会う。

両ホテルがあるタングリン地区には多数の見物客が押し寄せ、金委員長、またトランプ大統領が乗った、国旗をなびかせたリムジン車の撮影に余念がなかった。

リー首相との会談で金委員長は、会談主催国を引き受けてくれたことに謝意を表明。「全世界がこの歴史的首脳会談に注目している」と語った。

シンガポール出発直前、トランプ大統領は記者団に「金正恩は国民のため偉大な何かをしたいようだ。今回の会談が唯一の機会だ」と語った。

●会談開催経費は2千万ドル

リー首相はプレスセンターを訪問した際の会見で、首脳会談主催にかかる経費は2,000万Sドル（約16億4,200万円）だと明らかにした。半分は警備費用。リー首相は「首脳会談の場として両国から要請を受けた。経費負担は国際的努力への貢献だ。サミットが開かれるということが最も重要なこと」と語った。

米朝首脳会談という歴史的出来事を報道するため世界各地から2,500人の報道関係者が集まった。