2018年6月5日
マレーシア法定機関幹部の賃金を見直しへ、首相より高給取り
【プトラジャヤ=マレーシアBIZナビ】2年前に発足したマレーシア航空委員会(Mavcom)のアブドラ・アハマド委員長が月8万5,000リンギ(約235万円、手当を含む)の賃金を得ていることが分かり、政府はこうした法定機関や政府系企業の幹部の賃金を見直す。
アンソニー・ロク運輸相によると、Mavcom委員長の報酬は首相の基本給(約2万リンギ)の4倍という額で、閣議で取り上げた。これを受けマハティール首相はアリ・ハムサ官房長官に、法定機関および政府系企業の長官、会長の報酬を精査するよう命じた。
消息筋によると、Mavcom委員長の報酬は少ない方で、月15万~18万リンギの報酬を得ている法定委員会の委員長もいる。
経済改革を推進する首相府業績管理導入局(PEMANDU)など一部の法定機関では、名ばかりの管理職が月10万リンギの報酬を得ているという。
同筋は「法定機関のトップは公共への奉仕が職務であり、高給を望むべきではない」と語った。