シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP4月の非石油地場輸出、12%増に好転、シンガポール統計局発表

経済

2018年5月21日

4月の非石油地場輸出、12%増に好転、シンガポール統計局発表

シンガポール統計局が発表した4月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除いた輸出)は前年同月比11.8%の増加で、2カ月続いた減少からプラスに転じた。増加は主に薬品輸出の増加によるもの。薬品輸出は変動が激しく、この先も増加を維持するかは疑問とエコノミストは見ている。

 

電子機器輸出は6.9%減少した。減少は5カ月連続。パソコン部品、集積回路、トランジスターの輸出が減少した。電子機器以外の輸出は19.6%の増加で、薬品のほか、金(きん)、調理済み食品の輸出が増加した。

 

電子機器の生産は増加しているにもかかわらず、輸出が減少していることについて、メイバンク・キム・エン証券のエコノミスト、チュア・ハクビン氏は、企業が注文をシンガポールの帳簿に記載し、生産、輸出をマレーシア・ペナン州など海外で行っている可能性を指摘した。

 

主要輸出先上位10市場別では、中国、欧州連合(EU)、米国、日本向けは増加したが、台湾、韓国、マレーシア、香港向けは減少した。

 

NODXの額は153億Sドル(約1兆2,612億円)で前月比6.5%増加した。中間財輸入は65億Sドル(約5,358億円)で、前月より14億Sドル(約1,154億円)増加した。石油貿易、再輸出を含めた総貿易は同4%増の841億Sドル(約6兆9,326億円)だった。卸売業の指標とされる再輸出は前年同月比8%の増加だった。

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